知的障害のある人のフットケア

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高山先生(沖縄県立中部病院医師)の介護視点に、知的障害のある人の衛生面をリンクして考えさせられました。

今日は、知的障害のある人のケアについて考えます。

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知的障害のある人の身体衛生

知的障害のある人の衛生面は、思春期以降に相談される困りごとのひとつです。

例えば、洗髪。洗えているようで洗えていない成人の人がいます。かゆくて掻きむしってしまい、頭皮が傷ついて出来物ができた人の話しや、口腔ケアがおろそかになったために、30代で総入れ歯になってしまった方もいました。

高齢者医療に携わる高山先生(中部病院医師)の介護の視点が学びになりました。

確かに。知的障害のある人もフットケアは後回しになりやすいですよね。

「ええ、入浴さえしていれば、足浴にもなって白癬予防になるんですが、沖縄はシャワーで済ませることが多いので、足趾の清潔が保ちにくいんでしょうね。」

「爪を切って、足を洗うのは、ケアの基本ですよね」

「そうね。洗髪、口腔ケア、スキンケア、排せつ支援・・・ 高齢者の身体衛生にはいろいろあります。フットケアって大切なんだけど、どうも後回しにされがちです。」

高山義浩FB

特に入浴の習慣がない沖縄は、足趾そくし(足の指)の清潔が保ちにくいようですし、爪を切って足湯をするだけで、白癬予防にもなるので習慣づけてみるといいです。

高齢者介護視点は、知的障害のある人の生活面とマッチしている

7年前、母の介護が始まってから「高齢者の衛生面のケアって知的障害のある人にもド・ストライクに当てはまりまるのだな」と気付きました。

生活習慣がなかなか身に付かない知的障害のある人は、生活習慣も訓練と名のつくものばかり。

ただ、思春期以降は、生活訓練で身に付かないばかりか、親子関係の悪化を招くことも多いのではないでしょうか。親も日々の暮らしを訓練で捉えてしまうと、どうしても言葉が強めになりがちなのです。

でも、介護視点を入れると、訓練と捉えていた時とは違ったアプローチになると思います。それは、いわゆるお世話とは異なり、相手に気付きを与えるアプローチになるはずです。

もしかすると私と同じように、介護に携わっている皆さんは、そのことを知見として持っているのかもしれません。

成人後に生活習慣で上手くいかない時、介護視点も取り入れると安定した生活を得られのかもしれませんよ。