オレンジやレモンなどのフレッシュな香りで、気分が晴れやかになったことはありませんか?
親の会では、情緒を整える取り組みの一つとして、設立当初からアロマオイルによるハンドマッサージをセットにして交流会を開催してきました。また、軽度知的障がいのある生徒(沖縄高等特別支援学校)を対象としたアロマスプレーを作るワークショップも開催しました。
この記事では、親の会で取り組んできた背景とアロマオイルをどのような場面で使ってきたのか?など、アロマテラピーで情緒を整えてきた活動などをお伝えしたいと思います。
- ケアで情緒を整えることができる
きっかけは精神科の薬
軽度知的障害、ASD傾向の娘が中学生の時に、初めて精神科の薬を処方されました。当時は医師の言葉に疑いもなく「この子の症状が改善するならば」と薬を飲むことに。
しかし、学校でトラブルが起きました。医師に連絡すると薬は中止。使用された薬の事前説明はなく使用後の副作用として症状が現れたとその後説明を受け、薬に対する大きな不信感が残りました。
その経験から薬をなるべく使わない生活を目指し、様々な情報の中からアロマテラピー(精油を使った自然療法)に繋がってゆきました。
アロマテラピーを選んだ理由
なんといっても瞬時に気分を変えられること、精油が植物から抽出された天然素材、そして自分で気軽に取り組めるというところです。ただ、精油は少しお高いのですが、ケアという側面からはおススメしています。
嗅覚は大脳皮質を経由せず、ダイレクトに大脳辺緑系に作用して、直接身体調整に関わります
アロマテラピー辞典 岩井ますみ著P23
娘が思春期によく取り入れた精油は、スイート・マジョラム+ラベンダーのブレンド。そして使用方法はアロマディフューザーと携帯できるアロマスプレーです。
特にアロマスプレーは、軽度知的障がいのある人でも使いやすく断然オススメです。
- 瞬時に気分を変えられる
- 精油が植物から抽出された天然素材
- 気軽に取り組める
アロマの効果について
親の会ではお母さんたちへのケアとして、アロマトリートメントハンドマッサージを定期的に行ってきました。アロマトリートメントハンドマッサージはとても評判がよく、リラックス効果が得られた、思春期の子どもとのコミュニケーションに役立ったなどの感想も頂きました。

また、特別支援学校でワークショップを開催した際、効果をすぐに感じたのは寄宿舎の先生方でした。ワークショップ後のプログラムで、子どもたちが穏やかで、落ち着いて取り組めていたと話していたのがとても印象的でした。
会を通じて、アロマテラピーへの興味が深くなり、日常的に精油を利用する親御さんも増えましたが、心を落ち着かせたい時、疲れている時などのリラックスタイムとして利用される方が大半。アロマテラピーは心を落ち着かせるアイテムとして効果があると私たち会では認識しています。
- イライラ感が強い時に使う・・・スイートマジョラム+ラベンダー
- 朝の目覚めに使う・・・グレープフルーツ+ペパーミント+ローズマリー
- 落ち込んだ時に使う・・・ベルガモット+ローズウッド
まとめ
親の会で取り組みを始めた頃、「科学的でないものを利用するのはどうか?」というご意見を頂きました。もちろん、警戒する親御さんの心情は理解できましたので、「オススメはしますが、選ぶのは皆さんの自由です」とお伝えしてきました。
取り組みから2年を経過した頃には、一般に広く知れ渡り始めたことで以前のようなご意見を頂くことは全く無くなりました。
注意事項を守って使用すれば、アロマテラピーは日常のケアに役立つアイテムです。
情報を正しく知ってぜひ、ご利用ください。
