大人の発達障害(家族編)

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大人の発達障害の相談が増えています。相談者はご家族です。

当事者であるご本人は、すでにうつ状態(発達障害傾向がある)という診断に至っており、「さあ、これからどのように支えればいいんだろう?」とのタイミングで私と繋がっています。

この記事では、家族はどう支えるか?についてまとめました。

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最初に知ってほしい3つのこと

自分ではなく、家族が診断されたときは慌ててしまうもの。そこで、知って欲しいことを3つお伝えしたいと思います。

  1. 薬は対症療法である
  2. 日々の不調を改善する⇒生活リズムを整える、身体に注目する。
  3. 味方でいることを伝え、より良い関係性を築く
薬は対症療法

大人の発達障害(と診断された時点で)の場合、お薬を処方されているケースがほとんどだと思います。そこで知って欲しい1つ目は薬は対症療法という事です。

お薬でできるのは今のその症状の軽減です。根本的な解決を知ってゆくことをお勧めします。

不調を改善する

また、日常生活の何らかのトラブルや症状から発達障害の診断へ繋がっているかと思います。その事からも身心の不調を改善することが先決です。

その為には、生活リズムの見直し、心身の安定(快眠・快食・快便)に向けた計画をご本人と一緒に立ててゆきましょう。

味方でいることを伝え、より良い関係性を築く

最後に、味方でいることを伝え、より良い関係性を築くのが、一番大事だと思います。障害と聞いて、腫れ物に触るような接し方はNGです。

ゆっくりでいいので、ご本人とのより良い関係性を保てるよう心掛けて下さい。

また、サポートにまわる方自身も、第三者へSOSを出すことをお忘れなく!(一人で悩むのはNG)

花風社本からはじめよう!

ASDなどの発達障害の情報は、大人の皆さんにも花風社本を積極的にお勧めしています。

重度でも軽度でも、花風社本は改善できる方法や知識、ヒントが満載です。

睡眠・排泄・姿勢(身体)の改善が、発達障害の根本的な改善につながることをぜひ、皆さんにも知ってほしい。読んで、知って、得をする本です。

私が、なるほど~!と思ったページは、自閉っ子の身体はなぜ、「睡眠が確保しづらいのか?」(P21)です。このページを読んで、自閉っ子の身体のいろんな謎がつながりました。

本はすごく読みやすいです。

大人の発達障害の皆さんも、すぐに始められますのでぜひ。

読んでみたいオススメ本

大人の発達障害に関する本を調べてみると、本当にたくさんありすぎて迷ってしまうほど。なのでレビュー記事を読んで、私がこれから読んでみたい本をご紹介します。

成人期発達障害には、探索すべき未知の課題が多いのですが、中でも重要なのが「診断の困難」と「確立した治療法がないこと」です。そして診断を困難にしている課題として、以下の4点が挙げられます。

1.併存する障害が多様。

2.小児期の客観的症状データを取得することが困難。

3.患者の主観的認識により、症状にバイアスがかかりやすい(たとえば、患者自身が自分はADHDではないかと思い込むことによって、症状の現れ方がそれらしいものになる)。

4.バイオマーカー(客観的に測定できる生物学的指標)がない。

(第1章より)

おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線岩波明/監修 小野和哉/著 林寧哲/著 柏淳 ほか/著

成人期にはいろいろな症状が併存しやすいという事なのでしょう。

今、ここから先をイメージする

大人の発達障害に関する有益な情報を共有し合える時代になりました。その背景に若い世代の情報リテラシーが高くなったことがあげられています。(2021/7月)

そして大人の発達障害当事者たちが、自身のSNSやブログで、生活状況を発信し、創意工夫で生活を乗り切っているのを目にしています。

若い方は脳が柔軟だな~と私もリスペクトです(笑)

大人になって診断が出た時、ご家族の皆さんもご本人も混乱はあるかもしれませんが、いつも今ここから先をイメージして焦らずにゆきましょう!